NTR report [BACK] No.E-0304 [NEXT]
               
LC/MSによる農薬類の多成分同時分析


 農薬の分析法としては、試料の前処理を行った後GCおよびGC/MSあるいはLCを用いて測定を行う方法が一般的です。しかし、近年、LC/MSの普及がすすみ、農薬分析においてもLC/MSを用いた分析例が増加しています。公定法においても、水道法改正に伴って厚生労働省から水質管理目標値が提示された101農薬の分析法のなかにLC/MS法が規定されております。本法は、基準値および指針値が定められている農薬成分の中から15成分を選び、一斉分析を行った例をご紹介いたします。

<対象物質一覧>
No 成分名 分子式 分子量 定量イオン 環境
基準
mg/L
要監視
項目
mg/L
ゴルフ場
農薬
指針値
mg/L
1 シマジン(CAT) C7H12ClN5 201.7 202[M+H]+ 0.003   0.03
2 ベンタゾン C10H12N2O3S 240.3 239[M-H]-   0.2  
3 トリクロピル C7H4Cl3NO3 256.5 196[M-H-CH2COO]-   0.006 0.06
4 カルボフラン C12H15NO3 221.3 222[M+H]+   0.005  
5 チウラム C16H12N2S4 240.4 241[M+H]+ 0.006   0.06
6 ジウロン(DCMU) C9H10Cl2N2O 232 233[M+H]+      
7 フラザスルフロン C13H12F3N5O5S 407.3 408[M+H]+     0.3
8 メコプロップ C10H11ClO3 214.6 141[M-H-C2H4COO]-     0.05
9 シデュロン C14H20N2O 232.3 233[M+H]+     3
10 アゾキシストロビン C22H17N3O5 403.4 404[M+H]+     5
11 ハロスルフロンメチル C13H15ClN6O7S 434.8 433[M-H]-     0.3
12 ダイムロン C17H20N2O 268.4 269[M+H]+      
13 プロピコナゾール C15H17Cl2N3O2 341.2 342[M+H]+     0.5
14 チオベンカルブ C12H16ClNOS 257.8 258[M+H]+ 0.02    
15 チオジカルブ C10H18N4O4S3 354.5 222[M-CO2NC3SH6]+     0.8

<試料の前処理>
 コンディショニングした固相カラム(スチレンジビニルベンゼン系)に試料を流し、目的対象成分のみを固相に保持します。この固相カラムを脱水した後、脱着溶媒で目的対象成分を溶出し、濃縮後、LC/MS用試料液とします。
 固相抽出法により、50-100倍の濃縮が可能です。
<LC/MS測定結果>

・本法により、農薬15成分の一斉分析が可能です!!
・固相抽出法を組み合わせることにより、
 ng/Lレベルの分析が実現します!!




[HomePage] [E-Mail]    [Technical Rerort]  [Back] [Next]